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2011.04.01 悲しき組織



「税金を使っている身分なのだから、遊びは控えなさい。」

これは国を通して言われても文句も何もない。

遊ぶなら自分で稼いだお金を使うべきだ。






じゃあ、このカメラに向かって、


「日本がんばれ!」


って言ってくださーい。


と日本人がお願いする。


この類の企画に僕は気が進まないのだが、まさか国の組織がそれを推奨し、個人のブログにまで言及するとは。



もちろん被災地の人達に何かしたい、せめてメッセージを、という気持ちはとてもよくわかる。

被災者がこういった応援メッセージで勇気づけられるのも理解できる。

世界の人達も日本の事を心配しているのも事実だ。

でも、実情を言わせてもらうと、少なくともマラウイの人達は、良くて

「very sorry, how is your family?」

で終わる。

話が広がるとしても放射能漏れの話に必ず収束する。

「何か私にできることはあるか?」と真剣に聞いてきた人間は今の今まで同僚一人だけだ。



そんな内情を隠して、気持ちが本当にこもってるとは言い難いメッセージを届けることにはやはり抵抗がある。

さらに、とてもじゃないが、ブログにアップする気にはなれない。

僕の本心ではないからだ。






だからと言って、何もしていないわけではない。

メッセージだって、本当は送りたい。でも、無理やり作ったものはどうしても抵抗があった。
いろいろ考えた末にこちらからできてなおかつ最も効果があるのは義援金だった。
税金で生活していることは十分理解しているし、今の日本の状況を考えれば、確かに途上国支援に税金を使っている場合ではないという国民感情もとても理解できる。
協力隊としてこちらに来て、どれほど税金が食いつぶされているかも見た。
僕らが使うよりよっぽど被災地に送った方が有意義に使われるだろう。
だから、日本の口座に貯まっているお金を確認し、帰国後の学費や就活に使うお金を差し引いたお金を計算し、最大限寄付できるお金を寄付したいと親に相談した。
親は完全には否定しなかったが、学生という身分、義援金の性質を考えれば、額が大き過ぎるのではないか、と返してきた。そこで、僕ももう一度考え直し、協力隊の訓練で2カ月お世話になった福島県二本松市に恩返しするという意味も込めて、二本松の人口分を義援金として日本赤十字社に振り込むことを提案し、親もそれで納得してくれた。
僕は単にこちらでアフリカ旅行をしているわけではない。
この大変な時期に日本にいられないことで歯がゆい思いをしている隊員も多くいる。
自分に何かできないか?そう自問自答した隊員は数えきれないくらいいるはずだ。
僕も義援金以外で何かできることはないのかと何度も何度も考えた。
ニュースで流れる日本人の礼儀正しさや助け合う姿に逆にこちらが勇気づけられたくらいだ。
日本なんてと思っていたけど、今回の震災をきっかけに改めて日本、日本人の良いところに気づかされた。
日本人で良かったと何度も思い、将来はやはり、日本に貢献できる人材になりたいと本気で思った。

生活費を削られたって、任期を削られたって何も言わない。

仕方ないと思う。

でも国の組織が個人にするアドバイスとしてはあまりにも程度が低く、はっきり言って幻滅だ。

協力隊派遣数世界一を誇りながら、この大惨事に日本を大して気にかけない。

それがマラウイの今の姿だ。

それを伝えるのが僕らの仕事の一つと思っていたが、この組織の考えは違うらしい。





僕らをバカにしている。



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