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暇な人だけ読んでください。

時間を無駄にしたって言われても、何の責任も取りません。





ここは首都リロングウェのドミトリー。
多くの人で溢れていて、僕の存在感などゼロに等しい。
かといって、人が少なくとも僕の存在感はゼロに等しい。
僕が一瞬、黒人になっても多分誰も気づかない。

昼過ぎ、バックパックに荷物を詰め込み、疲れた体を起こす。
疲れたというのは、フィジカル的に疲れている、という意味だ。
メンテナンスが行き届いておらず燃費も悪い僕の体は、午前中のサッカーでもう限界に近い。
事故がなかっただけ奇跡というものだろう。
 


ドミ近くを走るミニバスに乗り込む。
ザンビア国境の町・ムチンジまでは約2時間かかる。

ヒビの入った窓が次々と景色を映し出す。

「あぁ!こんな町もあったんだー☆」

なんて事は思わない。

「あぁ、またしてもこんな町か。」

が2時間続く。

実際は2時間かもしれないが、精神的にはこれが4時間にもなる。


南部の景色は変化に富んでいるが、中部・北部はデジャブの連続で自分が今どこにいるかさっぱりわからない。

2時間くらいで着くよ、という情報しか手がかりがない。
そして、横には2時間を潰せる友達もいない。


まぁ昔からクリスマスには見放されている。
キリスト教に何の信仰もない僕は見放されて当然の身分だが、この際、日曜日に教会へ行けば、何か御利益でもあるんだろうか。動機が不純なら断られるんだろうか。僕らは平等ではないんだろうか。


それにしても、公用旅券を携帯して移動すると、自然とナーバスになる。
こんな僕が曲がりなりにも日本の旗に守られている現実が滑稽にも思えてくる。
俺が…?なんで?って思う。


そうこうしている間に、ミニバスはムチンジに到着する。
あぁ、これが国境の町か。
まぁ言われてみれば、国境の町なりに、他の町とはかろうじて一線は画しているようだ。

「どこ行くんだ?国境か?」
タクシードライバーが競うように聞いてくる。

そのうちの一人に荷物を預ける。
トランクに入れるようだ。


こちらのタクシーは基本的に乗り合いタクシーだから、見知らぬ人たちと乗るのはごく普通。
ただ、このタクシーは強烈だった。

運転手含めて、8人。
タクシーは5人乗りの乗りものだったはずだが、僕が間違っていたようだ。
人は荷物とほぼ同じ扱いを受ける。
僕は初めて客として運転席に乗車した。
危険この上なく、事故ったら乗車した僕の責任だが、忘れられない貴重な経験となったので、よしとしておこう。
ただ、もう二度と乗らないと誓う。


少し辺りも暗くなってきたため、急ぎ足で出国手続きと入国手続きを済ませる。
日本みたいな荷物検査もなけりゃ、鋭い質問をされることもない。
お決まりの書類にお決まりの内容を記入して、ビザをコンビニ感覚で買うだけ。
鼻くそをほじっていてもこなせる平和なお仕事だ。


そして、ザンビアにあっさり入国。
夜7時以降に大学の建物に入る方が難しい。

両替、両替と外野がうるさい。
予め、適正レートは聞いていたので、騙されることなく両替。
ザンビアクワチャはケタがかなり大きいので、金銭感覚が狂う。
ケタが違う&物価がわからない、の二重苦だ。
ただ、これも旅の醍醐味ということにしておこう。

タクシーに乗り込み、ザンビア側の国境の町・チパタに向かう。
今日はここで泊まる予定だ。

ザンビア人がマラウイ人より美人なのか、隣に座ったザンビア人がたまたま美人なのかはわからないが、夕日と相まって、それはそれは素晴らしいクリスマスサンセットだった。


宿は決めていない。
宿の手がかりもない。
明日のバスの予約もしていない。
相談する友達も横にはいない。

ないない尽くしの自分だが、不思議と不安もない。
お金があるからだろうか。
それとも一年以上を途上国で暮らしたという経験から来る余裕なのだろうか。
はたまた、ただ頭が疲れでおかしくなっているだけなのか。
僕でさえよくわからない。


宿を決める前に、バス停に向かい、明日・早朝に首都ルサカへ向かうバスを予約しに行く。
大型バスは全席指定のようだ。
立ち席がない。
マラウイではお金持ちだけが乗るラグジュアリーコーチにしかその機能はない。
マラウイでは立ち席も満員になるまで詰め込むのに。
ザンビアとの国力の差が既に国境で思い知らされる。

だいたいからして、マラウイには2大都市にしかないスーパー「SHORITE」が、そして首都にしかない「CROSSROAD HOTEL」が国境の町チパタにある時点で、国力が違う。
これも銅という資源がなせる業なのだろうか。
ただ、マラウイにも最近「ウラン」という資源が次第に存在感を増している。
さらなる資源の発掘をみんな期待している。


バスのチケットを買ったところ、

「ついでにバスの中で寝れば宿代を抑えられるよ☆」

と言われる。

一瞬、

「確かに~♪」

と思ったが、ここはザンビア。

パスポートやドルなどを不特定多数が出入りするバスに置いておくのはどう考えてもNGなので、
一応、

「布団で寝たいのだ俺は」

という理由で丁重に断り、宿を探すことに。
バスの近くの宿をタクシードライバーが親切にも探してくれ、この日はそこで泊まることにした。
早朝4時前の出迎えタクシーの予約も済ませて、後は、旅の疲れを癒す&明日からの長旅に備えるのみ。


晩ご飯は、現地食シマを食す。
マラウイのシマと何ら変わりはない。
ただ、チキンはけっこうイケていた。
それに、受付のおばちゃんも人柄がよく、良い感じの宿だった。


シャワーを浴び、パスポートと現金を体に縛り付け、眠りにつく。




ザンビアに入ったのは気持ちだけのようだ。
1人旅はいつだって強くなれるが、不安や緊張、さびしさで旅を心から楽しめないので、僕は好きではない。

1人旅をするのなら、地元くらい、僕の場合「東大寺から三条通り、ならまち」くらいがちょうど良い。
ただ、「ならまち」はかなり隠れ家のような大人の素敵空間なので、これはカップルで行くことを勧める。
という具合に奈良のPRも織り交ぜておく。
2010年のクリスマスはザンビア国境でそういう結論に達した。

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