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2011.05.30 巡回(続き)


この前訪ねた学校の様子を写真で少し。

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学校の看板。
“SUCCESS LIES IN DOING YOUR BEST”
なるほどね、僕も頑張ります。

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続いて、実験室の様子。
基本的な器具はほぼ揃っていてびっくり。

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この部屋なら何グループかに分けて効果的に実験ができそう。
映っている机が全部で6個ありました。
僕と話しているのは実験アシスタント(教員ではなく、実験授業専用の補助員です)。




さて、次の写真からは昨日H隊員と訪れたクラスター内最僻地の学校。

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ひたすら上り下りの山道を歩き続けます。
僕の左側を歩いているのが、案内してくれた同僚。
彼は去年まで、その最僻地の学校で教えていました。
今回は徒歩ということで、ショートカットを教えてもらいました。
おかげでとても短時間で着きました。

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歩くこと2時間弱。
土曜日ということで、学校は閉まっています。
そこで教えている先生の家を訪ねることに。
その先生と合流して、学校の見える丘まで行くことに。
学校は丘から急斜面を下ったところにあるので、景色が見えるところでストップ。
丘の上からの景色がこれ。
山に囲まれた盆地に学校があります。

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到着した丘の上で。
その学校で物理化学を教える先生と一緒に。
彼は先日のSMASSE INSETという研修でデモレッスンをしました。
気持ちのこもった暖かい授業でした。
彼もとても自信がついたよう。

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同じポイントから。
右側は僕の同僚。
中心からやや左上に見える砂の部分が学校のグラウンド。
訪ねた先生は毎日急斜面を上り下り、片道約40分の道を通っています。

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これは、以前調整員と車で訪ねた時の学校から見た景色。
周りは山しか見えませんでした。

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帰りに再び先生の家にお邪魔し、一時間弱おしゃべり。
日本の話やら国家試験の話やら。
最終的にはなぜか酸・塩基の話に。
自然にこういう話が出てきてかなり感動。
最後にみんなで記念写真。



遠い距離を歩いて訪ねる。
何よりもまずは信頼関係。
日本人は上から指導しに来たんじゃない。
日本人だって完璧じゃない。
だから一緒に話して良くしていこうよ。
そういうメッセージがわずかでも現地の先生のこころに響いてほしい。
僕は未だにJICAの理数科教育における技術協力の考え方を完全には理解していないと思う。
はじめはとてもそれに対して懐疑的だったし、調整員に反発したこともよくあった。
でも現場ができることには限界があって、現場ができることをするしかないんだって開き直ってからは、素直にそれが自分の考えに溶け込んできた気がする。
これが具体的な結果に結び付くかはわからないし、そんな保証もない。
でも雑談の一つ一つが、将来の一コマの授業を作るときにふと立ち止まるきっかけになる可能性もある。

目に見えるような結果が求められているものとは限らないし、求められているものが目に見えないこともある。
僕もこれにはずっと悩み続けている。
成果がみえない。
結果が出ない。

うー…、でも根気強く少しずつ意識を変えていくしかない。
時間がかかるけど、ボランティアは僕一人じゃない。
将来のボランティアにこの考えを伝えるのも僕に残された大事な仕事。

そんな悩みを抱えている理数科教師のみなさん、一緒に頑張りましょ。


さて、新しいトピックを2年生に教えるのは今週が最後。
頑張らねばー。



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2011.05.27 巡回


今日の授業は昨日に振り替えておいたので、近隣(といってもうちの学校から20キロ)の学校を訪問。

目的は、国家試験の問題・解答集を届けること、実験室を見せてもらうこと、そして一番大事な交流。


一度、JICAスタッフと車で行ったことはありましたが、自転車で行くとこんなにも遠いとは…。
全般的に緩やかな下り道にも関わらず、自転車の後ろで揺られること約1時間。
現地で待ち合わせをしていた理数科教師のH隊員と一緒に挨拶。


本を渡した後、実験室を見せてもらえることに。
これが、なんと、予想以上の設備(マラウイ基準)。
実験専用の部屋がある時点で恵まれていますが、水道システムも数ヶ月前に導入、さらには専属の実験補助員まで雇われていました。

こんな田舎にこんな設備を持った学校は珍しいので、聞いてみると、教会を通じたドネーションがあるとのこと。
ドネーション、そしてコネクション。
現在はさらなるオランダからのドネーションで家庭科教室が建設されていました。

ただ感心したのは、器具を適切に扱える専属の補助員がいること。
これによって、これらの設備がゼロにならなくて済みます。
教材や器具・薬品は使える人が適切に使ってこそ意味のあるもの。
話してみたところ、彼の実力は全く問題なし。

学校にピースコー(アメリカの協力隊)がいるのは知っていたが、ここまで整っているなんて…。
校長室にはプリンターやパソコンも…。

うちの学校は水道なし、電気なしなのに…笑

でも、必要なのは学校間の競争ではなく、限りあるものをどれだけみんなで効率使えるようにするか。

この前のミーティングでも、レター一つで近隣のマンモス校から器具を自由に借りられることをリマインドしましたが、今の頑固な校長のプライドが邪魔するのではと少し心配です。





とりあえず、周辺の学校の今の現状をある程度把握できたのはかなりの収穫でした。

明日は土曜日ですが、再びH隊員とともに、僕が今まで見た中でマラウイ最僻地の学校へ訪問する予定です。





公共交通の存在しない山を越えたその先に突如広がる大地にポツンと立つその学校。


こういう学校こそ、援助の恩恵を受けるべき場所なのだとその名前を聞くたびに思います。

マラウイで最高の教師と出会ったのもその学校。

今は僕の同僚である彼と3人で徒歩往復6時間以上の道のりに挑みます。





批判と同様に、“批判は人を変えられない”という主張もまた、人を変えられない。




人を説得するには、論理だけじゃ通じない。


人は感情の生き物。






みんなで一つのものを作り上げていくってのは高校の学園祭以来。


国籍関係なく、笑顔をたくさん見れてとても楽しい週末でした。


疲れがでたのか、昨日はグッスリ眠れました。


いろいろとアップしたい写真や思ったことを書きたい気持ちはありますが、報告書を書かねばそろそろ雷が落ちそうな気がするので、トレードフェアの様子は後日アップしようと思います…。


こういう経験をさせてもらえるなんて、またしてもいろんな人に感謝です。



2011.05.18 ラスト4カ月


“帰国時ハンドブック”なるものを受け取った。

日本に帰りたいって思ってた時もよくあったから、これを受け取る日を待ち望んでたはずなんだけど、いざ受け取ってみると、最後通告みたく思えてきた。




今までの僕の活動は地味だった。

理数科教師という職種を差し引いても、地味な部類だろう。

そして、残りの時間も派手に過ごそうとは思わない。

自己満足で終わったような活動もいくつかしてしまったと反省している。

特別なことは何もしていないし、目に見えるような結果も何も出ていない。

人にアピールできるポイントなんてない。

それでもいいんだろうか。


来月に僕の授業生活は終わりを告げる。

でも、そこから怒涛の日々が始まる。

地味でも良い。誠実に。真剣に。良いモノは確実に人の心に響くはず。






「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ」

という、キツネの言うことを信じて頑張ろうと思う。




2011.05.17 3連休

カムズの日、ってことで3連休。


金曜日の午後に任地を離れ、来月に帰国される先輩に会いに。

同じ理数科教師で、尊敬するところのとても多い先輩。

お互いの活動について、将来について、静かにじっくりと話ができた。

やっぱり夢を持っている人はかっこいい。




土曜日の朝に先輩の家を後にし、次はシニアボランティア宅に。


日曜日はハウスキーパー・アラクの誕生日パーティーで彼の家に。

豚肉を買い、昼ごはんを彼の大家族と一緒に食べる。

写真をいっぱい撮ったのだが、ネットが調子よくないので、省略。

その後はひたすら、おしゃべり。

おしゃべり。

そして、おしゃべり。

4時間くらいおしゃべり。


これがマラウイアンとの信頼関係づくりには欠かせない。

でも、僕は限られた人としかおしゃべりをしていない。

これは少し反省。



夕方くらいにシニア宅で行われている「ソーラン節の練習」に参加するため、再び移動。

来週のトレードフェアというイベントの日本文化紹介で協力隊員が踊るのだ。

僕は基本的に踊ることは恥ずかしくて嫌なのだが、楽しそうだし、これは参加すべきだと決意。

それに、少しずつ人前で自分を捨てることを学ばなければ。

勝負の夏が控えている。




本当に素敵な人たちに囲まれている。

なんで、こんなにも恵まれているのか、自分でも不思議になる。


今週も頑張ろう。

2011.05.10 グラフボード


土曜日


朝7時半。

同僚の家に行き、図書室の鍵を借りる。
図書室にここ数年使われていない黒板があるのだ。
これを生まれ変わらせる。

補習に来ていた1年生を適当に相手して、外に黒板を広げる。

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…汚ねー。

さっそく、水で一度拭いてから、近くの隊員から借りた緑のペンキで塗り始める。

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…うむ、どれくらいの塩梅で塗ればよいのやらわからぬ…。
少しペンキを塗りすぎの感がある。

そういう雰囲気を出していると、補習で来ていた理数系の同僚が教えてくれた。

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ということで、第一段階終了。

今日中に終わらせようと思っていたかなり素人の僕。

ペンキが乾くのに最低一日は必要という事実を聞き、ものの一時間でこの日の作業が終了。

家に運んで乾かすことに。





日曜日


夕方3時。

約束より早く来た彼。

学校まで運ぶの面倒なもんで、家の前で作業開始。

今日は座標のマス(線)を描く。

さて、どう描くかで全然効率が変わってくる。

そこで、彼は驚くべき方法に出る。

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紐をペンキに浸し、ある程度絞って黒板に張り付けるというもの。

・・・こっ、、これは、、こっ、、効率悪くね!?

案の定最初の2本くらいはペンキの量とか、あれやこれやが大概裏目に出た。

が、しかし。

不覚にもコツをつかんでしまった僕ら。

作業ピッチが異常に早くなる。

なんとまぁー、これが、効率の良い方法だこと。

すげー、マラウイアン!

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あっという間に線を描き上げ、今日もまたしても乾かす。

あとは、xとyを書き足して、汚いペンキの滴などを処理するのみ。

普通のマラウイアンなら、ここで、確実にファンタを要求してくるところだが、彼は違う。

大学で出た数学の宿題を解いてみたのだが、合っているか確かめてほしいという。

どちらかというと、ファンタをおごるより難しい要求。

曲線の長さ、そして曲線を軸で回転させたときの立体の側面積を求めよと彼は言っているのだ。

・・・全然わかんねー。

不毛の大学時代を過ごした僕にとって、それはあまりにも厳しい。

ほぼ忘れたから、明日教科書持ってきてもらう約束を取り付け、今日はバイバイ。





今日


昼休み。

彼の答えの計算だけとりあえずチェックし、いくつか指摘した後、教科書を見てせっせと勉強。

改めて、僕が大学一年の時に取った「基礎解析学」の単位は大学に返還すべきだと感じる。
もしくは、友達にあげるべきかもしれない。

勉強した後、彼と一緒に数式をいじくって、試合終了。

見たこともない公式を何の抵抗もなく使っていては、生徒に大きな顔はできないのだ。


家に帰り、仕上げをするべく、アラクを召集。

今日は繊細な作業。

飛び散った白ペンキを丁寧に、緑で消していく。

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僕は外枠をきれーに。

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約30分後、、

完成ーーーー!

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どうよ、これ?

と言わんばかりのアラク。

うむ、最高だよ、アラク。

ということで、明後日からさっそく使い始める予定。



今回、少し気をつけた点。

1.目盛り(数字)を一切書かなかったこと。

これは、授業によって目盛りが毎回違うので。

2.原点の“0”さえも書かなかったこと。

これは、三角関数や波動、数列などあらゆる分野に対応できるように。
y軸をかなり左側にとったりするので。




数学だけでなく、物理や化学、それに地理でも使えるシンプルなグラフボード。

いつまでも大切に使ってもらえますように。



3時半という待ち合わせ時間に対して、3時に家に来た同僚。

「早くね?」

とツッコミそうになったが、澄ました顔で、

「いや、準備はできてるよ」

と日本人を保った。



Punctuality(時間に規則正しいこと)が一人二人に影響しだすのに、約1年半。

長かった。


彼と何を約束していたかというと、グラフボード(座標が書いてる黒板)の作成。


あともう少しで完成なので、完成したら紹介します。

ま、全然大したもんじゃないけど、これがこの学校の教室で10年、20年と生徒を見続けることになると思うと、なにやら感慨深いものがあります。


器具をお金で買って、ハイどうぞ。

これもできる。

でも、一緒に作って、一緒に使いましょう。

これに尽きる。



座標を見ながら、中島みゆきのあの名曲を思い出し、涙が出そうになる。

さて、今週も授業に、そして生徒と向き合おう。




「マラウイ人みんながアメリカへ行く。
 アメリカ人みんながマラウイへ来る。
 マラウイ人がアメリカからマラウイに援助を求める日が来るのか!?」

貧困の原因は何なんだという何気ない話から、真剣な議論に。

昼休みの40分がすべてそれに費やされるほどのアツいディスカッションに。
(ただ、半分はマラウイの汚職の歴史だったので、そこはついていけず。)


隊員の中では、かつて、「マラウイ人をそっくり日本人に入れ替わったら…」などという話で盛り上がったことがあるが、マラウイ人からのこの話が発信されたことは、斬新過ぎて拍手しそうになった。



ただ、発信者の意見は「マラウイ人はアメリカでうまくやる、そしてアメリカ人はマラウイで貧困に陥る」。

彼曰く、
・マラウイには、資源がないし、内陸国だから産業が発展しにくい。
・例えば日本は資源に乏しいが、海に囲まれているというビッグアドバンテージがある。
・アメリカは資源もあるし、立地も良い。マラウイ人がアメリカ人がしたようにすればよい。

つまり、発展は資源ありきでしょ。というのが彼の考えの軸。多分。


対する他の同僚三人は、「アメリカ人はマラウイを発展させ、いずれマラウイ人がアメリカからマラウイに援助を求める日が来る可能性さえある」という意見。

特に、その中の一人は、強く主張する。

「発展の最大の要因はHuman resource(人)だ!」

・資源があっても、それをうまく利用できない、もしくは汚職でポッケに。
・Mindset(考え方)の違いが貧困と発展を大きく分けている。



英語がへたくそなもんで、大した意見は言えなかったけれど、僕は後者の意見に賛成。



もちろん、アメリカ人とてマラウイでは苦戦するだろうけど、客観的に見ても、マラウイ人は効率が良いとは言えない。

時間的な無駄だけでもかなりのものが改善されるはず。


マラウイ人自身が指摘したマラウイ人の良くない考え方の中で、なるほどと思ったものがいくつかある。

・足の引っ張り合い(この人が持ってるのに、自分が持ってない。嫉妬心。)
・ローリスクローリターン(一発当てよう!がない)
・保守的(このままでいいや、の精神。貧困つらい、でもこのままで別にいいや)


もちろん、この他にもマラウイ人の気になるところは山ほど挙げられるのだが、それは置いといて、この3つで何か気付くことはないだろうか?


・・・そう、日本人とそっくり。

かろうじて、日本人には勤勉さなどなどのファクターで発展した経緯があるけれど、マインドセットだけを考えれば、将来非常に危ういことがやはり見えてきてしまう。



ふとした瞬間、マラウイ人の中に日本人を見ることはあったが、やはり共通したものがあったか、と今更ながら掘り起こしてみて納得。




多数派をリードした同僚は、議論の後、僕を引きとめ、こう言ってくれた。


僕は泣いているんだ。
なぜかわかるかい?

マラウイにボランティアが来る。
マラウイアンは彼・彼女がいる間はその恩恵を受けて、良いところを称賛する。
でも、同じことを自分たちはしたがらない。
やろうと思えばできることなのに、それをしようとはしない。
学ぼうとさえしないんだ。
これがマラウイの一番の問題なんだ。

でも少なくとも僕は君から学んだ。
自分だけだとしても、いろいろなことを改善していくよ。
そして、これを伝えていくのが僕の役目だ。


とても悲しい言葉であり、とても嬉しい言葉でもある。




本当の変化は、内側からなのだ。

そういう意味ではマラウイを発展させる道のりはあまりにも長い。




2011.05.02 タイミング


荷物の受け取り、犬の引き継ぎ先募集などの細々とした用事で、強行ながら一泊二日で首都に。


そして、これがなんとも充実した時間でした。


ザンビアに赴任していた同期の隊員と偶然遭遇。


訓練所でも飛びぬけてキラキラしていた彼ですが、将来を見据えて着々と準備している様子。

活動の話もいろいろと。


5カ月後、再び会うのが楽しみです。



それとは別に同期のシニアの方の娘さんが日本から来られていて、奥さんと3人でカフェに連れて行ってもらいました。

カフェでの時間も最高だったのですが、一番嬉しかったのは、なぜ僕がここに来たのかという話の中で、娘さんが言ってくれた一言。


「間接的だけど、絶対に人の役に立ってるよ!日本がここまでこれたのは、そのかげなんだと思う。」


ここまで強く背中を押してくれる人に出会えたことは、とても大きな財産。


頑張ろう。



あー、それ表面張力でしょ?

…、おっ、おう…それそれ!



というわかったような気持ちになりながら結局、「?」以外何も残さない会話。



表面張力という名のブラックボックスの中でもがくこと一日。

物事をかみ砕いて説明しなければ意味がない。



自然はいつもオープンだけど、入り組んだその中をきちんと見ることはいつだって、難しい。


でも、少しずつ、整理できつつある。

もうひと頑張り。



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