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2011.03.28 サッカー観戦


昨日は同じ県内のI隊員とブランタイヤ(奈良より小さいけど、マラウイ最大の都市)へお買いもの。

途中でサッカースタジアムに異常に人が集まっているのを発見。

今日はどうやら、マラウイ対トーゴの国際Aマッチがあるらしい。

(トーゴ代表といえば、1,2年前(正確に記憶していませんが)に移動中にバスを襲撃され数人の選手が死亡するという悲劇にあったチーム。その影響か、レアルマドリーにレンタル移籍中のエース・アデバヨールはトーゴー代表には戻らないと今のところ言っております。)



見る?

どうします?

見ましょか。


という軽いノリで、見ることに決定。


チケット売り場に行くと一人1000クワチャ(500円くらい)。

あっさりチケットを手に入れた。

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スタジアムに入ると、南アフリカワールドカップでも物議を醸したブブゼラの轟音が。

だいたいのやつがブブゼラを鳴らすので、うるさくてしょうがない。

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日本のスタジアムと違い、アフリカのスタジアムには秩序の欠片も見当たらず。


試合開始が近づき、フットボールアンセムに乗せて選手入場!

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・・・と言いたいところだが、アンセムも両国の国歌もブブゼラで全然聞こえず…。

ホント頼むからブブゼラ禁止して。

少なくとも国歌の最中は。


ワールドカップで「ホイッスルが聴こえない!」と真剣に抗議した選手たちの気持ちがとってもわかる。


試合開始からわずか3分くらいで、マラウイのDFがゴール前でハンドを取られ、PKがトーゴに。

これをキーパーがキャッチで止めるという奇跡を起こし、マラウイスタンドは早くも盛り上がり最高潮に。

さらに15分後くらいに、セットプレーからマラウイに先制点が入る。

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盛り上がるマラウイサポーター。

PCの入ったバッグを確認する僕。



幸い今日は犯罪には遭わなかったが、一緒にいた隊員がカバンのチャックを開けられ、あわやデジカメを盗られかけた。

危ない危ない。



ハーフタイムで豪雨が来て、僕らは帰ることに。

試合はそのまま逃げ切って勝利したとのこと。

よかったよかった。



アフリカのサッカーを生で見れたのはとても良い経験だったけど、疲れるから次からはニュースでいいや。



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近くの理数科隊員Hさんと一緒に、田舎の学校を訪問。


来月開かれる現地理数科教師対象の研修への布石として、コミュニケーションを取るのが最大の目的。


調整員と車で訪ねたことはあるが、ミニバスと自転車タクシーを乗り継いで訪ねたのは初。


Hさんの自転車タクシーのおっちゃんが全然馬力がなく、今日を最後にこの業界を辞めちまえと思った以外はすべてスムーズに終了。


Hさんが気を利かせてJICAカレンダーをプレゼントしたおかげで、場はかなり和んだ。

いや、ありがたし、ありがたし。




任地へ帰ってきてからは、
同僚の家に行って、
ビデオ観賞しながら、
最近不協和音が鳴り響くうちの学校の運営についての意見交換。

ただでさえ暴君だった人間が校長というリアル権力を手に入れたおかげでうちの学校はどうなることやら…。



さらには、アラク(ウォッチマン)の家に呼ばれてお食事。

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奥さん、料理ありがとうです。

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メイズ畑も案内してくれました。

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家にはやんちゃざかりのガキんちょがたくさんいます。登場していないやつも含め、8人兄弟。

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奥さんが抱いているのは8人目の子ども(Kei)。僕が名付けたマラウイアンはこの子で二人目。

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今日はもうお腹いっぱい。





人の下に立てない人間が人の上に立つべきではない。


人を信頼しない人間が人から信頼されるわけがない。



明日は、少し田舎の学校に訪問。




トウモロコシ収穫の時期が始まり、最近は茹でたトウモロコシを食べて学校に向かう毎日。




残りの二日は他の先生と相談して、復習に費やすことになった。


授業準備はしていたので、少し残念だけれど、来学期に持ち越しということで。



つまり、今学期の「授業」は今日で終了。



今学期の授業は授業構成というより、授業での話し方、コミュニケーションをより意識した学期だった。

話し方、声のトーン、生徒への受け方などなど。

もちろん数字で表せられるような見える成果はなかったのだが、感触として生徒が聞いている雰囲気を感じることが多くなったのは確かだ。

国家試験が近いのもあるだろうが、学校が終わってから家に来て質問してくる生徒も増えた。



そういえば一年前に提出した報告書で、

「授業に手一杯でコミュニケーションを取る余裕がない」

と書いた僕に対して、

「コミュニケーションがうまく取れれば、その分授業することに余裕が出てくるのでは?」

と顧問の先生に言われたのを思い出す。




さて、本当に数字的な効果が出ているかは今回のテストが一つの指標になる。

僕のテストは来週の月曜日。

まるで、僕がテストを受けるみたいに少し緊張してきた。

みんな頑張ってくれ。




2011.03.23 石油



「死んだ生物を土に埋めて、海水で浸し、何年も待てば僕らでも自宅で石油を作れるのですか?」

「海底にあるのに、どうやって石油のある場所がわかるのですか?」

「マラウイには地面の下に石油があるのですか?」

といった質問が出た。




素晴らしい。

涙が出るではないか。

よく授業を聞いている証拠だ。


授業をする前に質問を予想して予備知識を入れておくべきだったが、迂闊だった。

彼らの質問のおかげで僕もいろいろと勉強になった。



石油を産出する国は基本的にお金持ちだということを授業で言ったからか、生徒の食いつきは予想以上に高かった。

特に、アフリカの嫌われ者であるナイジェリアが石油産出国であるというのが、マラウイの生徒たちも目の色を変える理由なのだろうか。




授業で生徒とコミュニケーションをとっていると、同じ問題でも日本人との考え方が全く違ったりすることがあり、とてもおもしろい。






2011.03.22 春分



3月も早いもので残り10日。




明日は、「石油(Petroleum)のでき方」と「座標(Coodinates)」について。




2011.03.21 3 missed call



嫌な予感というのは、たいてい現実になるのかも。


でも、僕が明日すべきことは笑って授業をすることだ。








来週からテスト期間だから、2学期は教えるのは今週が最後。


最後まで気を抜かず、気持ちよく坂を昇れるように手を差し伸べてやらねば。





ねぇ、じいちゃん。






悲しいニュースが続く中、明るいニュースがあってもいいじゃないか、ということで。



マラウイの同期がアフリカ最高峰・キリマンジャロの登頂に成功しました。

彼女ならやるだろうと思っていましたが、さすが。




ふとした時に日本を思うことが多い今日この頃ですが、そのたびに思うのは、


日本人として生まれてよかった。


ということ。


もし僕が日本人じゃなかったら、、、と考えるたびにそう思います。



日本と離れてみたからこそ、強く思うことです。


あと、6カ月と少し。

もっと、成長して、少しでも貢献できる人材になりたい。



2011.03.18 給料問題



教師の2月分の給料が今週まで滞っていたのですが、やっと政府が重い腰を上げ給料を払うことに。


ストライキなどがあったからですかね…。


ただ、平日お構いなしにお金を取りに行く先生たち…。


通常通り授業があるのに、24人いるべき先生が今日は約10人…。



生徒はもうすぐ国家試験を控えているというのに。



彼らは遠くの景色がよくみえるのに、近くの事にしか興味が湧かないのだろう。


今日の100円のために命がけになって揉めて、一週間後の1000円を気づかず失う。


長期計画というものがほぼこの国に存在しないのは、この国民性から来ている気がする。



2011.03.17 二本松



そして全ての人にこの願いが届きますように。





僕のデスクは職員室からラボへ。


一緒にいるのは真面目な人だけなんで、仕事がまー、はかどるはかどる。快適。





考えよう。

今の時代、世界の裏側からでもできることはいくつかある。

その中でベストの選択を。




偽善者と言われても行動するべきだ。


2011.03.13 地震をうけて


被災した人達、今必死になって対応している人達に僕が直接できることは残念ながら何もありませんが、心から被害が大きくならないよう願っています。

実際に被災しない限り、被災した人の本当の心境をくみ取れないのかもしれないですが、こういう大変な時でも、むしろ、こういう大変な時こそ、助け合ってほしいなと思います。

節電に協力するくらいでも、みんながすれば、被災した人の大きな役に立てるはずです。




日本は今後も地震からは逃れられないので、

「いざ自分が被災した時にどうするか」

「いざ自分が被災した時のために、何をやっておくべきか」

を今回の震災を教訓に考えることが僕らがしなきゃいけないことなのかもしれません。


本当に被害がこれ以上大きくならないように祈っています。





朝9時頃(つまり地震発生から1時間ちょっと)、JICAからSMSで、

「東北地方で地震があったので家族等の安否確認の要不要を連絡するように」

とあったので、携帯から実家に電話。
東北地方には家族含め親戚さえもいないので、そこまで心配はしていませんでしたが、念のため。
東京にいる兄嫁さん曰く、けっこう揺れたとのこと。


最近の建物は耐震のものが多いとはいえ、2次災害が心配です。

特に津波。




こういう時に自費ですぐにでもかけつけて救助活動に携わるのが本当のボランティアだ、お前たちはボランティアとは言えない


と訓練所の恩師ゴンザレスに言われたのを思い出しました。

確かに、配属先はほぼ何も払わないので僕らをボランティアと感じるでしょうが、実際活動する僕らは何から何まで手厚いバックアップを受けているのも事実。

青年海外協力隊はボランティアではない。

これは紛れのない事実です。

とはいえ、今僕が被災地にできることはほぼなし。

与えられたマラウイという場所で与えられた仕事をきちんとやり遂げる、
そして、それを多くの人に伝える。





そういや、マラウイの大統領もテレビで日本の地震について触れたようです。

同情するのはいいけれど、それよりも援助を汚職で無駄にするなと言いたいところですが、アフリカに根差した汚職文化はあまりにも深くまで続いているように見えます。




ついこの間、大統領の誕生日セレモニーが首都でありましたが、こんなバカな話、有り得ます?
国家予算の多くを援助に頼っているのに。
暴動が起きないのが逆に不思議。
援助している国もキツく言えないもんなのかな…?



あなたならどう思います?
菅さんが国の予算で誕生日会開いたら。

おめでとう?

それとも

今すぐ辞めちまえ?



前者ならアフリカに住むことをお勧めします。






全然雨が降らないんで、雨季はもう終わりかと思ってましたが、昨日は昼から夜中まで降り続けました。

雨は嫌ですが、不作で犯罪が増える方が困るので仕方ないですね。

僕も実は裏庭でトウモロコシをひっそり育てているので、収穫を楽しみにしています。




さて、今日は朝の数時間、生徒たちは教会に吸い込まれて行きましたが、僕は吸い込まれず、テスト作り。


しかし!昼のミーティングで衝撃の事実が。

政府からのお金が滞り、テストに必要な紙代や印刷代が出せないので、黒板に問題を書かざるを得ないとのこと。

いやー、やってくれるぜ、マラウイ。

板書ミスや見える・見えないだので今回のテスト期間はだいぶ荒れる気がします。
それに、採点も答案形式がバラバラで困難を極めそうです。
ただでさえ、読みにくい答案ばかりなのに…笑



・・・何か良い解決策はないんだろうか。

全体の費用が安ければ、僕が立て替えることも可能だけれど…。

不幸にも今、僕も金がない。



お金もなけりゃ、電気も来ない。

授業準備したかったけど、もう寝るか。



2011.03.09 完敗


アーセナル対バルセロナ

審判に文句を言っても全く取り返せないくらいの完敗。

正直、高校生対プロくらいの試合内容。

こういう状況が続くとファンはどうしても大型補強を望みますが、サッカーがもはや単なるスポーツではなく、お金が絡んだビジネスになってる以上、健全な範囲でやりくりしているアーセナルを責めることはできません。

サッカーだけの結果を見るのは簡単ですが、その裏に財政難で死にそうになっているクラブがいるのも事実。


バルセロナだって例外ではありません。

スーパースターを次々に輩出する世界最高のカンテラは有名ですが、それと同時並行で行う毎年の大型補強のおかげで、ついにカタール財団のスポンサーロゴを採用することになったのは、これまた有名な話。



さて、じゃあアーセナルがこの差を埋めるにはどうすればいいか。

他のチームは石油臭い外国人オーナーを迎え入れ、引き続き大型補強。
アーセナルは引き続き節約生活。
成長した若手はメガクラブに引き抜かれ、ピークを迎えた瞬間さようなら。

即戦力選手を買うお金はないから、必然的に安い選手を買わなきゃいけない。
ただ、能力の低い選手では結果が出せないわけで、やはり有望な選手を才能が発揮される前に発掘することが必要。
でもその場合、長い時間をかけて育てなきゃいけない。
そうなると、完成されたチームを作るのには少なくても5年前後の時間がかかる。
ここで問題になるのが、他チームからの引き抜き。
完成されるかされないかくらいの時期に引き抜かれれば、また一からチーム作り。

これを防ぐには、アーセナルへの忠誠というか愛情しかないと思います。
お金では他クラブに対して勝ち目がない。
アーセナルの目指すパスサッカーで頂点を目指したいという選手を見つけ・育てる。
そして、人望のある監督を雇う(この点はベンゲル監督は問題なし)。

自国(アーセナルならイングランド)の有望選手を揃えて国外流出を防ぐ(バルセロナが良い例)のも一つの手だとは思いますが、それも実は不確かです。
というのも、アーセナルが2003-04シーズンに国内リーグを38戦無敗で優勝した時、イングランド出身でスタメンを任されていたのはわずか4人前後です。フランス人の方が多かった…。

となると、国籍関係なく、クラブへの忠誠、愛情。

この頃の選手たちの中で今もアーセナルに在籍する選手は一人としていませんが、他クラブに行った後もアーセナルへの愛情を口にしています。

ティエリ・アンリ(アーセナル→バルセロナ→ニューヨークレッドブルズ)
デニス・ベルカンプ(アーセナル→引退)
パトリック・ヴィエラ(アーセナル→インテル→マンチェスターC)
ロベール・ピレス(アーセナル→ビジャレアル→アストンビラ)

などなど。

確かにかつてのヨーロッパ王者を見ていると、メンバーは昔からそのクラブに長く在籍しているケースがほとんど。
(ジダン、ロナウド、ベッカム、フィーゴらを獲得し、銀河系軍団と言われたレアルマドリーくらいが例外)

2010:インテル
サネッティ、カンビアッソ、ジュリオセーザル、マイコン、サムエル、イバンコンドバ、スタンコビッチなど。
2009:バルセロナ
メッシ、シャビ、イニエスタ、ブスケツ、プジョル、ピケ、アビダル、バルデスなど。
2008:マンチェスターU
ギグス、スコールズ、ファーディナンド、ファンデルサール、ブラウン、オシェイ、エブラなど。
2007:ミラン
セードルフ、インザーギ、カカ、ピルロ、ネスタ、マルディーニ、カフー、ガットゥーゾなど。





あんまり悔しいので、マラウイとは全く関係のない話を長々と書いてしまいましたが、とにかく、これを続けながら、いつかトロフィーを獲得する日を夢見ています。

なかなか勝てないから、勝てた時の嬉しさもまた格別ということで。

目標は高く、諦めず、できる事を頑張らねば。






ところで、プライベートなお金の問題はひと段落。

といっても、15000クワチャ借りたやつは、未だ返さず。
金の切れ目は縁の切れ目、ってやつでしょうか。
ただ、25000クワチャを借りたやつは、きちんと返してくれました。


今回の件ではいろいろと心労が激しかったので、これからはこうならないように、信頼があってもお金には多少シビアに向き合わねばと思った次第であります。


ちなみに、今日はカトリック系の学校はお休み。





四半期・地域ごとに開かれる安全対策会議。

安全に対する意識を高めるのが主な目的。
南部では特に雨量が少なく作物の不作が予想される今年は、状況の悪かった去年以上に犯罪増加が懸念されます。

去年報告されたJICA関係者の犯罪被害は以下のようなもの
・強盗(複数犯、未遂も含む)
・窃盗(未遂も含む)
他にもあるかもしれませんが、主にこの二つ。

僕たちボランティアが被害に遭うのは、恨みなどが原因の犯罪ではなく、金品目的の犯罪です。
(これは、外国人=金持ちから考えれば当然なんですが)

現金などではなくても、物を売ってお金に換えるという発想のマラウイアンが非常に多いため、何にしろお金になるようなものの管理は気をつける必要があります。



僕は司会進行をしたのですが、準備不足と緊張で思うようにできず…。

生徒の前ではこんな感じになることはあんまりないのですが、こういう場で堂々と効果的に話す練習もこれからもと積んでいかねばなぁ、と新たな課題を発見した一日でした。

ただ、しゃべるだけでは意味がない。

しゃべることが実を結ばなければ。



南部のみなさん、これからも一緒に気をつけていきましょう。








早朝3時半。
ザンビアで始まる初めての朝。
早すぎて気分が悪い。
肌寒く、そして、肌寒い。

朝ご飯を考えている暇はない。
迎えのタクシーが来ている。
バスデポまで連れていってもらい、予約した大型バスに乗り込む。
シートは心地好く、マラウイのバスより豪華だ、と思い込めばそう思えなくもない。
その程度の差だ。
乗客もマラウイに比べてマナーが良い、と思い込めばそう思えなくもない。
その程度の差だ。

人が考え、そして行動する時、偏見がたいてい付いてまわる。
ザンビアに自分はいるのだ、という偏見がバスをより快適にさせる。

偏見というものは恐ろしい。
他人の偏見を捨てられない以上、都合の悪い偏見を持たれないように努力するしかない。
偏見は持ってはいけない、そう言われて偏見をあっさり手放した人間を僕は見たことがない。
そして、僕もその一翼を担っている。

バスは5時ジャストに出発した。
予告通りに出発するザンビアのバス。
マラウイのバス会社に棲むビッグフィッシュ達にザンビア研修を義務付けたい。
バスを時間指定にしたらそれに合わせて客も進化する、それを彼らは知らない。
会社は客を信頼せず、客は会社を信用していない。
ここでもマラウイとザンビアの差が出る。
もうザンビアの背中は小さい。

このカメはウサギが休んでいる間に地道に差を詰めることはしない。
ウサギが休んでいる間に、木の下でチャッティングしている。
チャッティングなら救いようがあるが、それはもしかしたら独り言の可能性さえある。

ザンビアのバスにはトイレ休憩がある。
素晴らしい。
大したサービスはないが、サービスエリア的な場所に停まるのだ。

マラウイでは、誰かしらがトイレに行きたいと申告するやいなや、ぞろぞろと人が這い出し、草むらの中に思い々の場所を見つけ、一斉に余分なものを外へ出す。
見れたものではない。
地獄絵図とはこういうことを表現するためにある言葉なのだろう。

ただ、ザンビアの景色は褒められたものではない。
他人のものは良く見えるが、その偏見を持ってしても、ザンビアの景色は完全にしょうもなかった。
田舎の景色はマラウイと同じで萱葺のものが多く、人口密度がマラウイより低い分、よりアフリカらしい景色だった。
これも、はじめて見る人にとってはとても感動的なものなんだろう、と赴任当初の自分を振り返る。

途中で簡単なパンとコーラを買う。
味も簡単だった。

マラウイでもよく見かける光景だが、大勢の人が同じ野菜や同じ商品を持ち、同じような値段で売る。
これでは、他の人との差はほとんどつかない。
ついたとしても、それは必然ではなく、偶然だと思う。
ここに、少しでも何か工夫、例えば
・味を変えてみる(チップスなど)
・量を減らして、値段を下げてみる
・人とは違う野菜で目をひく
・売る場所を変えてみる
といったアクションをしてみればいいのに、と思う。
もちろん何でもかんでも、人と違ったことをすればいいってものでもない。
ある程度考えて、成功しそうなものを試せばいいと思う。
でも、彼に失敗したとしても、大きな損害になるような規模の話ではないはずだ。

バラエティが極端に少ないマラウイの食に見られるように、ここでもマラウイの保守的な文化が影響しているように思われる。


相変わらず、だいたい7時間だよ、という情報だけを持っている僕はしきりに時計を確認する。
・・・
そして、およそ7時間後。
都市らしいものが出現する。

ザンビアに来るまで、散々マラウイ隊員から、
「ルサカ(ザンビア首都)はリロングウェ(マラウイ首都)なんかと全然違って発展してるよ」
と言われてきただけに、僕の頭の中ではかなりルサカは発展していたのだが、実際行ってみれば、大したことはなく、リロングウェに毛が生えて少し大きくなったくらいの感じだった。
やはりここでも偏見という悪魔に翻弄される。

バスデポからザンビアの同期に会うため、ドミトリーに向かう。
タクシーはザンビア初心者らしくきっちりとボラれる。

久しぶりに同期と再会。
仲はそこそこ良かったはずだが、一年という時間のせいで、絡み方を忘れてしまった。
こういう時に誰かに場を丸投げするのが、24年間とってきた方法だが、ここでも1人旅というのが重くのしかかる。
大した解決策が見出せないまま、成り行きでザンビア隊員のBBQに参加する。

知り合いが1人、そしてその知り合いとの距離感さえも手探り状態、さらに僕以外の全員が既に大の仲良し集団の中、BBQという史上最悪の状況。
だが、僕にはどうしようもなかった。

ファンタジスタならこんな不利な状況でも溶け込んでいくのだろうが、僕にはそんなものはない。

サッカーではホーム&アウェイというのがよく議論される。
総得点が同じだった場合、アウェイゴールは2点にカウントされるように、アウェイで実力を発揮することは通常より難しいとみなされている。
僕はホーム&アウェイでそれほど出せる力が変わるのか疑問に思っていたが、今日はっきりした。
人は通常、アウェイでは思うようなパフォーマンスはできないのだ。

ボール支配率2%程度のBBQを何とか切り抜け、ドミに戻り夕食。

幸い、そこには同期ではないが、理数科教師の方がおり、活動や共通の鬼顧問の話で意外に盛り上がる。
盛り上がったかは知らないが、僕の中ではBBQよりは盛り上がった。

マラウイの生徒は数学が大の苦手だが、その傾向はザンビアでも同じだという。
お金への執着を見ていると数字に強いような印象も与えるが、実際はそうではない。
位置や空間を把握する能力が低いことも数学が伸びない原因の一つになっている。
日本人が理数科目に強いのは知られているが、人種によって得意・不得意が出てくるのは脳か何かに秘密があるんだろうか。
マラウイの子どもも道路が複雑に入り組んだ都市部に住めば、そんな能力が育つんじゃないだろうか。
京都の“碁盤の目”に代表されるように、日本の町は昔から比較的規則正しく作られてきた気がする。
もちろん、何の確証もないけれど、文化が少なからず影響を与えてきたとすれば、考えるだけでおもしろい。


シャワーを浴び、逃げるようにベッドに入り、明日に備える。
こういう日が一番疲れる。
改めて、僕は人づきあいが苦手なのだな、と感じる。

明日は家族と再会する。
僕は1人旅からついに解放される。

こうして、完全アウェイのザンビア遠征初日を終えた。



朝9時30分に乗り込み、バスが出発したのが12時30分。


で、任地のゾンバに着いたのが6時過ぎ。


日本で例えるなら、大阪から名古屋に行くのに丸一日。





暇な人だけ読んでください。

時間を無駄にしたって言われても、何の責任も取りません。





ここは首都リロングウェのドミトリー。
多くの人で溢れていて、僕の存在感などゼロに等しい。
かといって、人が少なくとも僕の存在感はゼロに等しい。
僕が一瞬、黒人になっても多分誰も気づかない。

昼過ぎ、バックパックに荷物を詰め込み、疲れた体を起こす。
疲れたというのは、フィジカル的に疲れている、という意味だ。
メンテナンスが行き届いておらず燃費も悪い僕の体は、午前中のサッカーでもう限界に近い。
事故がなかっただけ奇跡というものだろう。
 


ドミ近くを走るミニバスに乗り込む。
ザンビア国境の町・ムチンジまでは約2時間かかる。

ヒビの入った窓が次々と景色を映し出す。

「あぁ!こんな町もあったんだー☆」

なんて事は思わない。

「あぁ、またしてもこんな町か。」

が2時間続く。

実際は2時間かもしれないが、精神的にはこれが4時間にもなる。


南部の景色は変化に富んでいるが、中部・北部はデジャブの連続で自分が今どこにいるかさっぱりわからない。

2時間くらいで着くよ、という情報しか手がかりがない。
そして、横には2時間を潰せる友達もいない。


まぁ昔からクリスマスには見放されている。
キリスト教に何の信仰もない僕は見放されて当然の身分だが、この際、日曜日に教会へ行けば、何か御利益でもあるんだろうか。動機が不純なら断られるんだろうか。僕らは平等ではないんだろうか。


それにしても、公用旅券を携帯して移動すると、自然とナーバスになる。
こんな僕が曲がりなりにも日本の旗に守られている現実が滑稽にも思えてくる。
俺が…?なんで?って思う。


そうこうしている間に、ミニバスはムチンジに到着する。
あぁ、これが国境の町か。
まぁ言われてみれば、国境の町なりに、他の町とはかろうじて一線は画しているようだ。

「どこ行くんだ?国境か?」
タクシードライバーが競うように聞いてくる。

そのうちの一人に荷物を預ける。
トランクに入れるようだ。


こちらのタクシーは基本的に乗り合いタクシーだから、見知らぬ人たちと乗るのはごく普通。
ただ、このタクシーは強烈だった。

運転手含めて、8人。
タクシーは5人乗りの乗りものだったはずだが、僕が間違っていたようだ。
人は荷物とほぼ同じ扱いを受ける。
僕は初めて客として運転席に乗車した。
危険この上なく、事故ったら乗車した僕の責任だが、忘れられない貴重な経験となったので、よしとしておこう。
ただ、もう二度と乗らないと誓う。


少し辺りも暗くなってきたため、急ぎ足で出国手続きと入国手続きを済ませる。
日本みたいな荷物検査もなけりゃ、鋭い質問をされることもない。
お決まりの書類にお決まりの内容を記入して、ビザをコンビニ感覚で買うだけ。
鼻くそをほじっていてもこなせる平和なお仕事だ。


そして、ザンビアにあっさり入国。
夜7時以降に大学の建物に入る方が難しい。

両替、両替と外野がうるさい。
予め、適正レートは聞いていたので、騙されることなく両替。
ザンビアクワチャはケタがかなり大きいので、金銭感覚が狂う。
ケタが違う&物価がわからない、の二重苦だ。
ただ、これも旅の醍醐味ということにしておこう。

タクシーに乗り込み、ザンビア側の国境の町・チパタに向かう。
今日はここで泊まる予定だ。

ザンビア人がマラウイ人より美人なのか、隣に座ったザンビア人がたまたま美人なのかはわからないが、夕日と相まって、それはそれは素晴らしいクリスマスサンセットだった。


宿は決めていない。
宿の手がかりもない。
明日のバスの予約もしていない。
相談する友達も横にはいない。

ないない尽くしの自分だが、不思議と不安もない。
お金があるからだろうか。
それとも一年以上を途上国で暮らしたという経験から来る余裕なのだろうか。
はたまた、ただ頭が疲れでおかしくなっているだけなのか。
僕でさえよくわからない。


宿を決める前に、バス停に向かい、明日・早朝に首都ルサカへ向かうバスを予約しに行く。
大型バスは全席指定のようだ。
立ち席がない。
マラウイではお金持ちだけが乗るラグジュアリーコーチにしかその機能はない。
マラウイでは立ち席も満員になるまで詰め込むのに。
ザンビアとの国力の差が既に国境で思い知らされる。

だいたいからして、マラウイには2大都市にしかないスーパー「SHORITE」が、そして首都にしかない「CROSSROAD HOTEL」が国境の町チパタにある時点で、国力が違う。
これも銅という資源がなせる業なのだろうか。
ただ、マラウイにも最近「ウラン」という資源が次第に存在感を増している。
さらなる資源の発掘をみんな期待している。


バスのチケットを買ったところ、

「ついでにバスの中で寝れば宿代を抑えられるよ☆」

と言われる。

一瞬、

「確かに~♪」

と思ったが、ここはザンビア。

パスポートやドルなどを不特定多数が出入りするバスに置いておくのはどう考えてもNGなので、
一応、

「布団で寝たいのだ俺は」

という理由で丁重に断り、宿を探すことに。
バスの近くの宿をタクシードライバーが親切にも探してくれ、この日はそこで泊まることにした。
早朝4時前の出迎えタクシーの予約も済ませて、後は、旅の疲れを癒す&明日からの長旅に備えるのみ。


晩ご飯は、現地食シマを食す。
マラウイのシマと何ら変わりはない。
ただ、チキンはけっこうイケていた。
それに、受付のおばちゃんも人柄がよく、良い感じの宿だった。


シャワーを浴び、パスポートと現金を体に縛り付け、眠りにつく。




ザンビアに入ったのは気持ちだけのようだ。
1人旅はいつだって強くなれるが、不安や緊張、さびしさで旅を心から楽しめないので、僕は好きではない。

1人旅をするのなら、地元くらい、僕の場合「東大寺から三条通り、ならまち」くらいがちょうど良い。
ただ、「ならまち」はかなり隠れ家のような大人の素敵空間なので、これはカップルで行くことを勧める。
という具合に奈良のPRも織り交ぜておく。
2010年のクリスマスはザンビア国境でそういう結論に達した。

2011.03.01 モザンビザ


今日はドミで始まり、ドミで終わる一日。


4月に学期休みを利用し、モザンビーク旅行を計画。

そのためにはビザが必須。

ってわけで、モザン大使館へ。


パスポート見せて、写真渡して、お金払って、フォームに記入して、試合終了。


飛行機の予約も完了し、後は事務所への手続きと配属先への説明。

あとはポルトガル語でも少しカジるか。


お金ないけど、なんとかなるっしょ。


活動もまずまず。

お金以外は順調な最近であります。



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