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このブログは青年海外協力隊としてマラウイで過ごした日々を記録したもので、任期終了と同時に終了しました。

日本帰国からおよそ1年10ヶ月が経つ現在では、もう見てくれている方もおられないかもしれません。
ただ、念のためにお知らせです。

現在の生活を記録するため、何かを発信していくため、書くことが好きだという単なる欲求を満たすため、などなど様々な目的のために新しくブログを開設しました。

ブログタイトルは「room 751」です。

room 751

特にテーマは絞ってはいませんが、ヒマな時に読んで頂ければと幸いです。

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2011.09.26 TAKE A RISK


出国は火曜日ですがおそらく僕にはブログを書く余裕が今しかないのでこれが最後の記事です。


この2年間いろいろなことを学びましたが一番僕にとって大きかったことが二つ。
当たり前すぎて今更な感じですが。

一つは「どんな場所も入ってみないとわからないことばっかりだ」ということ。

言いかえれば、「本当のことを知りたければ、自分からそこに入っていかなければいけない」ということ。

2年間僕のアフリカのイメージは覆され続けてきました。

でも後悔はしていません。

本当のことを少しでも見ることができたので。

だからフィールドの外からものを語ることがどれほどうわべなことかを痛感しました。



二つ目は「知らない場所に自分から踏み込んでいく自信を持てたこと」です。

はじめは知らないことばっかりだからそりゃつらいに決まってます。

でもそんなのどこへいっても一緒。

でもそれを乗り越えたら必ず何か見えなかったものが見えてきます。

例えば僕の場合、アフリカに来ず日本にそのままいたら得ることのできなかったものです。

もちろんこれはアフリカに限りません。

新しい学校、会社、チーム…。

現状からの変化を恐れずに生きる。

そのために努力をする。






僕はマラウイという国で2年間、失敗し続けてきました。

生徒や同僚とのコミュニケーション、近所づきあい、お金のトラブル、失恋、授業、怠け癖などなど。

自分の弱い部分を嫌というほど2年間見てきました。

でもそれがあったからこそ今の自分があります。



結局僕がしてきた失敗に無駄ものは何もありませんでした。

全てが僕の糧です。

失敗の先に成功、成長がある。

だから失敗を恐れない。

赴任当初はまだ意味もわからず響きだけを頼りに使っていた訓練所の恩師ゴンザレス先生の言葉「take a risk」が今ようやく理解できるような気がします。





愚痴やひとり言が多くブログとはとても言えないものでしたが、読んで下さった方本当にありがとうございました。

そして、2年間を通して支えてくれたすべての方々に感謝します。

本当にありがとうございました。




首都のドミトリーで過ごすラスト一週間は意外とやることがたくさん。


・事務所スタッフへの帰国報告会
・大使館、各省への表敬訪問
・銀行の解約手続き
・荷造り
・雑費の清算


でもそれも今日で全部終わりました。



あとはもう笑って日本に帰るだけです。


2011.09.18 活動終了


17日にザレカ難民キャンプでサイエンスキャラバンの最終公演を終えました。
観に来てくれた人は約350人。

またしても多くの人々のご協力を頂きました。

サイエンスキャラバン計12公演では約2500人の人が観に来てくれました。

ベッドの上でなんとなくイメージしていた企画がここまでの規模になったのは間違いなくメンバーを含めた多くの人の支えのおかげです。

ありがとうございました。



ところで、任地から荷物を撤収するいわゆる“引き上げ”も完了。

あとは首都での表敬や報告会などの帰国準備です。



僕の2年間の活動は終わりました。

一つだけやり残したことがありますが、それは今後の僕の課題として敢えて日本に持ち帰ろうかなと思います。


帰国は27日。


あと何回書くかはわかりませんが、この日でブログは終了したいと思います。






いろいろと理想を語っても結果が伴わないと人は結局何も聞いてくれなくなるので、一応国家試験の結果を紹介します。

JCEは2年生が受ける国家試験で、3年生に進級できるかがこれで決まります。
みんな10教科くらい受けるのですが、英語を含む6教科に合格すれば進級できます。

うちの学校の旧2年生は僕が2年間物理化学を教えた学年。
つまり配属先にしてみれば、この成績を僕の2年間の活動評価として用いても不思議はありません。
もちろん今年の成績だけを出しても進歩があったかがわからないので去年のデータと比べてみます。
比較対象である去年の生徒については現地教員が2年間教え、僕は完全にノータッチの学年です。
以下がそのデータ。

(合格者数/受験者数、カッコ内は合格率)
物理化学の合格者:66/127 (52%) → 100/160 (62%)
全教科通しての合格者:107/133 (80%) → 143/167 (86%)

考察その1(全教科に対する物理化学の成績)
生徒数自体が増えているので合格率だけで議論します。
全体、つまり全教科での合格率は去年・今年ともに80%を超えているのに対し、物理化学は依然それより20~30%低い数字となっています。
マラウイの学生は理数科目が苦手なのが一目瞭然。
詳しいデータを記録していないので何とも言えませんが、数学になるとこれがさらにひどい。
合格率が半数を割るのが毎年恒例です。

考察その2(全体の合格率への物理化学の貢献)
全教科を通しての合格率は去年と比較すると6%上昇しています。それに対して物理化学は10%上昇。
もちろんこれに関しては他の教科のデータを全部取らないと何とも言えないので、
「少しは全体の合格率アップに貢献できたのかなー」
といった感じです。

次のデータは生徒の国家試験の成績がどの範囲に分布しているかを示すものです。
開示されるのはA~D(合格)、F(不合格)そしてAB(欠席)のGradeと言われるものだけです。
それぞれの評価にはある程度の点数基準がありますが、聞く人それぞれにバラつきがあるので省略します。

A (Excellent) 0 (0%) → 0 (0%)
B (Very Good) 2 (1.6%) → 0 (0%)
C (Good)   3 (2.4%) → 13 (8.1%)
D (Average) 61 (48%) → 87 (54%)
ここまでが合格。
F (Fail) 58 (46%) → 56 (35%)
AB (Absence) 3 (2.4%) → 4 (2.5%)

考察その3(成績の分布の変化)
飛びぬけてできる生徒(A, Bを取るような生徒)は僕の学年にはいなかったよう。
ただ、一番僕が注目したのはCやDを取る平均的な生徒の割合が去年に比べて増加したこと。
D(Average)に関しては6%上がり、C(Good)に至っては3倍以上となりました。
できる子だけに目が行きがちになることは教師をしてみて実感しましたが、この結果の通り平均以下の生徒の学力をあげるのに成功していたとしたらそんな嬉しいことはありません。できる子、得意な子は放っておいても伸びていく。でもできない子・苦手な子を伸ばすことはホントに難しいのです。ただ、恥ずかしながらそのような学生の面倒を重点的にケアしたつもりはないので偶然の産物かもしれません。

 具体的な数字があれば標準偏差やら平均点、他校との比較などできるのですが、残念なことにデータが開示されないので、分析はこんな程度しかできません。

 確かに国家試験対策もしたのは事実です。土曜日に過去問から抽出した問題を午前中に3時間程度補習という形で半年間続けました。しかし任意参加としたので、参加者は比較的成績の良い約40人(学年の約1/4)。つまり合格した半数以上の生徒は国家試験対策を受けずに授業だけでこの結果を出したことになります。

僕が普段の授業で言い続けてきた「論理的に(ゆっくり)、自分自身で考える」こと。これが浸透したかはわかりませんが、生徒たちが自分の力で努力したことは間違いないと思います。定期テストの成績を2年間見てきた僕にはそれがよくわかります。彼らはホントに全然できなかったんです(笑)
学校編成の影響(生徒数が大幅に増えたのもこれが原因)で例年よりやんちゃな生徒が大量に入ってきて、態度が悪い問題学年と教師陣から煙たがられていた旧2年生。僕が超厳しくした去年の今頃、「僕を物理化学の担当から外してくれ。」と担任に詰め寄ったのも彼ら。「お前たちを教えたいから不満を正直に言ってほしい。俺も授業をもっと改善するから。」そう言って2年間教え続けてきました。こんなやつらに!と毎日のように頭に来ていましたが、彼らは彼らなりに頑張っていたようです。
今週になって結果を確認しにチラホラ学校に来る旧2年生。嬉しそうに「合格したよ!」と話しかけてくれる彼らを見て僕がやってきたことは間違いではなかったのかなと肩の荷が下りました。もちろん合格した生徒だけが褒められるべきではありません。できなくても最前列で2年間授業を一生懸命聞いてくれた生徒もいます。それを思い浮かべるとなんとかして全員合格させてやりたいのですが、それはどうしようもないです…。

現地教員とともに授業の質をあげていく。それが僕が協力隊に応募した時の要請書に記載されていたことの一つ。教員経験のない僕がどうアドバイスすればいいのか。現地教員は受け入れてくれない。だからまずは信頼関係を築く。そして次に必要なのがやはり結果。
しかし、この国家試験の結果ははっきり言って協力隊が目指している理数科教育の質向上そのものを意味するわけではありません。去年と今年を比較したところで難易度が異なるかもしれないし、採点基準だってブレる可能性だってある。
僕が大事にしてきたのはあくまで自分自身で考える生徒を増やすことであって、それが結果的に成績の向上につながれば良いという程度です。

じゃあなぜわざわざ結果を示す必要があるのか?
なぜなら結果を示すことで活動が断然スムーズに進むからです。
日本人は口だけだ。
そう言われないために、彼らが求めている“結果”を示す。
それが僕らの求めているものでなくても、です。
そうすれば彼らは僕らの言うことにはじめて本当に聞く耳を持ちます。
残念ながら僕にはもう時間がありません。
しかし、また日本人ボランティアがこの学校に来た時に活動しやすい下地は作れたはず。
それが新規隊員(その配属先にとって初めての隊員)として派遣された僕の最低限の役割(僕はそうやって自分のハードルを下げていました。)だったので、自分に甘くはありたくないですが、及第点をあげようと思います。

人は見えるものに弱い。
それは仕方のないことだと思います。

物質的援助ではなく、技術協力(technical Assistance)という目に見えにくい形での援助。
見えないものを根気強く続けていくことはとても精神的につらいものがあります。
いつ実るかわからないので。しかも実る保証もない。
でも見えないものがいずれ見えるようになると信じて、見えないものにトライしていくメンタルをこの2年間で少し学びました。

自分自身で論理的に考えろ。
口だけだと言われないように僕も実践していかねば…、と日本復帰を前にして冷や汗が止まりません。

さて、アーセナルが勝ちますように。


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